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講習会参加報告11_第39回北九州肩関節研究会_村上

理学療法士の村上です。12月1日(金)にホテルニュータガワで開催された『第39回北九州肩関節研究会』に参加してきました。今回は東北労災病院 関節外科部長 人工関節センター長の井上尚美先生が『上腕骨近位部骨折に対する髄内釘法-髄内釘骨接合術のknack & pitfalls』というテーマで講演してくださいました。

まず上腕骨近位部骨折を解説すると、橈骨遠位端骨折(こけて手をついて手首を骨折)、脊椎の圧迫骨折(尻もちついて背骨を骨折)、大腿骨近位部骨折(こけて股関節の骨を骨折)と並んで、「骨粗鬆症」によって起こりやすい「脆弱性骨折」の一つで、こけて肩から落ちて腕(肩)の骨が折れることを言います。これまでに院長もこのブログで報告していますが、やはり骨粗鬆症は何かと厄介ですね。骨粗鬆症の診断基準は、若年成人(20~44歳)の骨量の平均値(YAM値)との比較で70%未満だと骨粗鬆症ということになります。気になる方はぜひ病院でチェックして、必要であれば治療をしましょう。

髄内釘法という手術は、その名の通り大きな「くぎ」のようなものを、折れた骨の中に入れて修復する手術方法です。普段からこういった患者さんのリハビリを実際に行っているのですが、私の中で「手術方法」について何点か疑問に思う点が今までありました。が、今回の勉強会で、今まで何となくモヤっとしていたものがクリアになりました。当院は外来のみで手術は行っていませんが、他の大きな病院で手術をされた患者さんも、大船に乗ったつもりで是非ご来院ください!

私たち理学療法士は手術をすることはありませんが、手術の詳細を理解することは、患者さんたちに「より安全」に「より効果的」なリハビリを提供するためには絶対に必要な事です。今後も「理学療法の知識・技術」だけでなく、幅広く「医学」を勉強し、患者さんたちに「正しい医療・理学療法」を提供できるよう努めていきたいと思います。

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