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2017日本整形外科基礎学術集会参加報告_金澤

先日の10月26-27日の2日間、沖縄で開催された日本整形外科学会基礎学術集会に参加してきました。元々この学会は整形外科領域の基礎研究をおこなっている人達の発表の場となっているのですが、大学時代に行っていた研究の発表もありましたので、お休みをいただいて参加させていただきました。

その中で、患者様にも知ってい頂いておいたほうがいい情報も多々ありましたので、この場を借りて少し報告させていただきます。

骨粗鬆症ですが、ホームページにも挙げている通り、高齢化社会を迎えるにあたって非常に重要な疾患となりつつあります。皆さん骨粗鬆症といえば「骨がスカスカになって骨折しやすくなる」ということはよく知っておられると思いますが、骨というのは単に「体を支えているもの」というだけではなく、腎臓や交感神経系といった他の臓器にも大きく影響を与えていることがわかってきています。いいかえれば、骨の代謝が悪くなるということは、骨折して歩けなくなったり痛みがきて、寝たきりになった結果、健康寿命が縮まるという間接的な影響だけではなく、直接生命予後に関わっている可能性があるということになります。

そのためにも骨粗鬆症薬の内服を継続することは重要になってくるのですが、痛みなどの症状がない為に、途中で服薬をやめる人が多いのが問題のようです。患者様の立場からすれば、症状がないのに誰も飲みたくないものですよね。しかしながらこういった事柄がわかってきているのも事実のようです。

もちろん骨粗鬆症薬自体の副作用もありますので、私の方から言えることは、内服されている薬を勝手にやめたりせずに、自分が何の為に服薬しているのか診察の時にしっかり相談して頂きたいと思います。

院長

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